パニック障害の基礎知識
パニック障害(panic disorder)とは、パニック発作を頻繁に引き起こすという病気のことです。恐慌性障害と訳されることもあります。かつては「不安神経症」「心臓神経症」などと呼ばれていたことがあります。パニック発作とは、急に強い不安、恐怖を感じたり、激しい動悸(どうき)、息切れ、発汗、吐き気やめまい、胸苦しさなどが現れるものです。また、特に満員電車・バスの中や駅、デパート、エレベーターの中など、自分の意志ですぐに逃げられないような場所にいると、不安を感じて発作を引き起こしてしまうという傾向があり、これを「広場恐怖」といいます(広い場所が怖い、という意味ではありません)。パニック障害は、身体の検査をして身体的な病気がないことを確認することが、診断の第一歩です。本当に心臓病であったり、甲状腺の異常による症状などでも、急な動悸、息切れ、発汗などは起こることがあります。それらの病気でないことを確認するために、まず身体の検査を行います。こうした「他の病気の可能性を消去していって、最後にパニック障害という診断をつける」という方法を「除外診断」といいます。